不動産投資ひとくちQ&A

Q175:銀行融資の事前準備 物件資料3 全部事項証明書

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◆一般的回答

全部事項証明書とは

全部事項証明書は、不動産の所有権、抵当権、その他の権利や負担が記録されている公的な文書です。具体的には、以下の情報が含まれています:

  • 所有者の情報: 不動産の現在の所有者の名前と所有権の取得日。
  • 抵当権の情報: 不動産に設定されている抵当権の詳細、登録日、抵当権者の情報。
  • その他の権利: 地役権や賃貸権など、その不動産に関連する他の登記された権利。
  • 登記の履歴: 過去の所有者や以前の取引に関する情報。

重要性と銀行融資への利用

銀行が不動産に対して融資を行う際、全部事項証明書は以下のような目的で重要視されます:

  • リスク評価: 抵当権やその他の権利の情報を通じて、銀行は融資のリスクを評価します。これにより、融資条件の決定や融資額の設定が行われます。
  • 法的確認: 不動産が法的に問題のない状態であるかを確認し、将来的な法的トラブルを回避します。
  • 財産価値の把握: 不動産の価値を正確に評価するために、抵当権の有無やその他の負担を考慮に入れる必要があります。

新築RC不動産の考え方

A:昔は登記簿謄本と呼ばれたもの同じです。
その不動産を誰が所有しているのか記載してある
公的な書類になります

◆土地は必ず誰かのもの

墾田永年私財法
皆さん学生時代に習ったのを覚えていますか?

今から1200年以上昔に制定された法律で
確か、自分で開墾した土地は
永久に自分の私有地として
認めてくれる
そんな法律だったと記憶しています

ITはもちろん、通信手段も無い
はるか昔でも土地に対する
所有権という考えはあったということですね

残念ながら2022年現在は
自分で開墾してもその土地の所有権を得ることは
できません

日本の土地は基本
個人や法人、自治体、国など
誰かしらのものなのです

で、その土地は誰のものか?を
明記しした公の資料が
全部事項証明書となります

全部事項証明書は法務局にいくと
誰でも入手可能ですが

不動産投資に世界では
マイソク、レントロールと同じくらい
当たり前で、物件を基本資料の一つとして
全部事項証明書(のコピーの場合もある)を
確認することが当たり前になります

ちなみにここら辺の所有権を
実は持っていないのに
騙して、あたかもその土地を所有している
振りをして詐欺を働く人を
地面師って呼んだりします

そういった詐欺や不要なトラブルを避けるためにも
全部事項証明書を見ておくことは必須です

参考記事
Q154:不動産投資の資料請求って何を確認するの?全部事項証明書
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参考記事
Q155:不動産投資の資料請求って何を確認するの?全部事項証明書 交渉の材料
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↑全部事項証明書に関する記事はこちら

全部事項証明書は個人情報だけど
誰でもアクセスできる情報
それがあって初めて売主が売主とわかる

【テーマ】
「インフレ時代の不動産投資 変わるルール/変わらないルール」

【日時】
 対面:4月20日(日)9:30〜11:30 @23区
 Web:4月22日(火)20:30〜22:30 @Zoom

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プロフィール
新築RC不動産
新築RC不動産
東京23区を中心に、新築RCマンション6棟の不動産オーナー。総投資額9.5億。会社員をしながら資産形成をする考え方と道のりを発信。

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