Q198:不動産投資と契約・引渡し 手付金の振込

一般的回答
手付金の振込が大事な理由
1.契約成立の証明
売買契約は、書面で合意し、手付金の授受が完了して初めて「成立」します。つまり、ただサインしただけでは契約は不完全であり、手付金の振込が完了することがその最後の一歩になります。
2.お互いの覚悟を表す
買主にとっては「この物件を本気で買います」という証明であり、売主にとっては「この価格で確かに売ります」という約束の重みになります。金銭を伴うことで、取引の信頼性が一段階高まります。
3.キャンセルのルールが明確になる
手付金は「解約手付」として扱われるのが一般的で、買主が契約を解除する場合は「手付金放棄」、売主が解除する場合は「倍返し」がルールです。これは、お互いが安易に契約を破棄できないようにする歯止めでもあります。
手付金に関する主なポイント
- 金額: 通常は物件価格の5~10%。高額物件では金額も大きくなるため、事前に資金の準備が必要です。
- 支払い方法: 銀行振込が一般的。振込先口座は売主または仲介会社の指示に従います。現金手渡しはほとんどのケースで避けられます。
- 支払期限: 売買契約当日、またはその翌営業日までに振込を完了することが多いです。
- 領収証の取得: 振込明細書または領収書は必ず保管。決済時にも確認される重要書類です。
- 返金条件: 契約に「ローン特約」がついていれば、ローンが通らなかった場合は手付金が無条件で返金されるケースもあります(白紙解約)。
新築RC不動産の考え方
A:買付と同時に支払うお金のことです。買付申込に法的拘束力が無い分
お金を先に支払うことで購入の意思を明確に伝えます

手付金の決まった金額というのは存在しません
買主と売主の間で合意が結べれば何円でも構いませんが
よくあるのは
不動産価格の数%分とか
切り良く100万とかで支払うケースが多いです
手付金が具体的な効力を発揮するのは
1,契約が締結されたとき
2,売主、買主の都合で一方的に買付を破棄するとき
の2パターンが考えられます
1,締結されたときは
手付金はそのまま不動産価格の一部として充当され
残りの金額を実行することになります
2,破棄する場合は
買主が破棄すると、手付金を放棄(返却してもらわない)
代わりに契約を無効にします というパターン
売主が破棄すると、手付金の倍額を買主に支払う代わりに
契約を無効にさせてください
と手付金の金額がベースに話がすすみます
ちなみに破棄と契約解除は
意味が違って
契約解除は買付申込に書いてある条項
(一番多いのがローン特約)に従って
契約を無かったことにする話
一言で言えば融資下りなかった場合は
無条件キャンセルってパターンです
破棄は、買付に書いてない買主もしくは売主の事情によって
契約をキャンセルする場合でです
一方的にキャンセル代わりに
相手にお金を渡すというイメージになります
手付金はローン特約以外の理由でキャンセルすると
お金が帰ってきませんので注意