不動産投資ひとくちQ&A

Q89:不動産投資で成功しているとはどういう状態ですか?◇キャピタルゲイン②ターゲット

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A:どんな人に売るか?ということです。不動産投資は最後に売却することでその不動産投資が成功か失敗かが決まります(保有し続けるという選択肢もありますが、割愛します)売却する際には、いつ売るのか?いくらで売るのか?をシミュレーションする必要がありますが、その際に「どんな人に売るのか?」によって戦略は大きく変わります。

どんな人に売るのか
◆不動産投資家
一番最初に思いつくのは同じ不動産投資家に売るという選択肢です。キチンと勉強していればしているほど、交渉もキツくなりますし、収益にもうるさくなります(そりゃそう)謄本なども調べられればこちらの残債や借入状況もバレてしまいますので、大きくキャピタルゲインを取るのは一番難易度が高くなります。

◆不動産御者
仲介業者を中心にプロの法人が買いに来るパターン。この人たちは売買による仲介手数料狙いで、当然自分たちで顧客を抱えていて、その方に販売する不動産を探しています。一般に不動産の知識が無い人が、相続で不動産を取得した場合にプロでお任せするということで、声をかけるのもこういう業者。正確には業者が不動産を買わずに、買ってくれる人を代わりに探してくれるケースがほとんどですが、楽して売却できる分当然キャピタルゲインを狙うのも難しくなります。知識と行動力の差が利益に多寡に直結する良い例です。

◆相続税対策
好景気、不景気にかかわらず、思いもよらぬ資産を相続してしまう人はいるそうです(わたしは経験したことないですが💦)何を相続するかで事情は変わりますが、中には現金で相続してしまうと怖いのが相続税。ということでより税率の低い資産に変えてしまおうということで不動産が選ばれるケースがあります。こういう方からすれば不動産は節税効果があって、しかも預金利息と比べれば数百倍以上の家賃収入というインカムゲインを生むので、収益性に細かいケチはつけてこないケースが多いです、むしろ不動産としての安定性(良い立地、浅い築年数)つまり手間がかからないなどの資産性を重要視されるケースが多くなります

売る時も買う時も相続税対策の方を狙いたいものです😊

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不動産投資で成功しているとはどういう状態ですか?◇キャピタルゲインを決めるパラメータ②「ターゲット、誰に売るか」—不動産投資家・不動産業者・相続税対策者・資産家ごとの解説

成功する不動産投資とは、資産価値の上昇(キャピタルゲイン)を最大化することにありますが、「誰に売るか」を決定する際のターゲットは、投資家のタイプによって異なります。

不動産投資家

不動産投資家は、一般的に賃貸市場の需要と供給のバランスを分析します。彼らは、安定した賃貸収入を求め、同時に物件の価値を時間が経つにつれて増やせる機会を見極めます。売却のターゲットとしては、他の投資家や初めての家を購入する人々が主になります。物件のロケーション、賃貸収入の安定性、物件の状態などを重視し、将来的に価値が上昇する可能性が高い物件を選択します。

不動産業者

不動産業者の場合、彼らのターゲットはより広範囲です。物件の売却、購入、仲介を生業としているため、市場の動向を敏感に捉え、多様な顧客ニーズに対応します。業者は、個人投資家から大規模な不動産開発会社まで、幅広い顧客層に対して売却戦略を展開することが求められます。

相続税対策者

相続税対策を目的とする人々は、不動産投資を通じて現金を不動産に変え資産を効率的に管理・継承する方法を探求します。不動産の適切な評価と効果的な贈与・相続計画を通じて、相続税の負担を軽減しつつ、資産価値を維持または向上させることが目標となります。

資産家

資産家は、多様な投資ポートフォリオを通じて、資産の成長と保全を図ります。彼らの売却ターゲットは、高級住宅市場や特別な地域に特化したものになることが多く、同様に資産価値を重視する他の資産家や高所得者層が主な対象です。資産家は、不動産の品質、独自性、ロケーションの優位性を基に、長期的な資産価値の増加を見込んで投資します。

結論

各々のターゲットと戦略は異なるものの、成功する不動産投資の共通点は、将来の売却を見越して、市場の動向を正確に分析し、投資計画を慎重に立てることです。不動産市場の変動を読み解き、自身の投資目的に合わせた適切なターゲットを選定する能力が、成功への道を切り拓きます。不動産投資家は、自らの投資スタイルと市場の需要を照らし合わせ、戦略的に物件を売却することで、最大のキャピタルゲインを実現することが目指されます。この過程では、精密な市場分析、先見の明、そして時には直感が求められることもあります。各投資家が目指す成功の形は異なるかもしれませんが、共通して重要なのは、目的に沿った戦略的なアプローチを取ること、そして常に学び、適応し続ける柔軟性を持つことです。

【テーマ】
「インフレ時代の不動産投資 変わるルール/変わらないルール」

【日時】
 対面:4月20日(日)9:30〜11:30 @23区
 Web:4月22日(火)20:30〜22:30 @Zoom

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プロフィール
新築RC不動産
新築RC不動産
東京23区を中心に、新築RCマンション6棟の不動産オーナー。総投資額9.5億。会社員をしながら資産形成をする考え方と道のりを発信。

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