経済の習慣「毎月 資産表を作る」

概要
毎月、決まった日に、
今、自分が持っている総資産を
項目ごとに書いて、
毎月、その変化がどのようになっているかを
確認できるようにするという内容です。
なぜ始めたか
わたしが不動産投資を始めたきっかけは、
資産形成を経て、
自由な時間・経済・精神を
手に入れたいという思いでした。
資産をたくさん増やしたいと思って
動き始めたある日、
銀行の方に、ある質問をされました。
「では、具体的に、今、
どれぐらい資産を持っているのですか?」
と。
その時のわたしは、
答えられなかったのです。
当然、銀行口座の「現金」だけでも、
複数の口座に分かれていて、
その一つ一つを合算した時に何円になるのか
ということを把握していませんでしたし、
それ以外の株や投資信託、
そういったものも、
一部、完全に預けているものもありましたが、
総数を把握していない。
これで、果たして、
資産がたくさん欲しいと言っている人の
態度なのかというと、
これは、ちょっと微妙だな…
と思い、
不動産投資を始めた初期の段階から、
毎月1日をベースに
全ての資産状況を書き続け、
それが毎月、
どのような変動をするのかを
残すようにしました。
具体的には、
銀行口座ごとにリストを作り、
証券・株・投資信託、
その他、流動資産と言われるものを
全部、項目化しておく。
そして、会社員としてのお給料や
不動産投資の収入というのは
もちろんですけれども、
それ以外にも、
入ってくることが分かっている収入や
大きな支出があったら、
それを予め予定として組みこみ、
毎月の総額や先月と比べて、
どこがどのように変動したのかを出します。
最終的には、毎月、1つのグラフにして、
一年間で、どのように変動したのかを
把握できるようにしているということです。
面白いことに、実際にやってみると
分かると思うのですが、
イメージしていることと数字が
合わなかったりします。
特に、総資産額が下がっている時。
「なんで、こんな急に下がったんだっけ?」
と後で見返した時、
思い出せないケースが出て来たりして
色々な口座を何度か見たりします。
「あ!ここで、一気にお金を支払ったんだった」
と思い出したりするケースが
あるわけなんですが、
意外と人は、その時その時では納得して、
理解して、コントロールの上で
お金の多きな支出を決断しているように
見えるのですが、
実は、その時の感情が大きくて、
後でそれをあまり覚えていないというケースが
多いんじゃないかなというふうに感じます。
実際、これを、一カ月ごとに貯めていって、
最終、一年間の結果として出してみると、
資産形成の一つの結果として、
増やすことが出来たのか、
あるいは増やすことができなかったのか
が分かります。
項目によって増やせている項目、
減っている項目があると思います。
上がった・下がったという結果も
もちろんですが、
それ以上に大切なのは、
上がったのであれば、なぜ上がったのか?
下がったのであれば、なぜ下がったのか?
という原因が、
しっかり理解できているか?という点と、
それを自分の中で、
「先行投資として間違っていない出費なのだ」
と言えるのか、
「いや、これは本来払うべきではなかった
浪費になってしまった…」
と反省・改善するのかということだと思います。
一番まずいのは、
「なんだかよく分からないけど、
減ってしまっている…」とか
あまり理由も分からず
増えているということは
少ないと思うのですが、
「総資産の増減の根拠が見えてこない。
自分自身が行った経済活動のはずなのに、
それが理解できない」ということが、
ある種、一番、危険なこと
じゃないかなと思っています。
このように自分自身の経済活動を
振り返ることで、
短期的・長期的に、
自分の支出を自分自身でコントロールする能力
という無形資産を作ることが、
資産形成を大きくする基本的なところだと思い、
わたしは継続しています。
効果
- 自分自身が、どれぐらい流動資産をコントロールすることができているかを図ることができる
- 増やした場合・減らした場合の理由とその良し悪しを振り返り改善することができる
- 自分の資産を管理する能力を鍛えることで、いずれ流動資産が増えた時に、それを扱うことができる器を身に付けることができる
お金の管理こそ
無形資産を身に付けることが
先である代表的な例
自身の器を大きく育てることで
初めて大きなお金を扱える
自分になることができる