Q265:不動産投資と出口戦略 王道の売却タイミング 10年目

A:色々ととりとめのない話が多い出口戦略。ここでは新築の物件を建てたケースを想定して王道の売却タイミングをお伝えしていきます。
10年目 大きな出費が出る前に売却
建物は必ず劣化しどこかで修繕する必要がでてきます。エアコンや給湯器の交換など設備的な故障は10年程度と言われていますが。ここで言う大きな出費とは新築から10~15年のどこかで発生する大規模修繕のことを指します
不動産投資とは
資産を増やすために、家やアパート、ビルなどの建物を購入し、賃貸や売却によって利益を得ることです。不動産投資を行う際には、物件の維持管理が重要な要素となります。大規模修繕とは、建物の寿命を延ばすために定期的に行う、大がかりな修理や改修のことです。例えば、外壁の塗装、屋根の修理、給排水管の交換、エレベーターの更新などが含まれます。
このような大規模修繕は、建物の価値を維持・向上させ、入居者にとっても快適な住環境を提供するために重要です。投資家としては、大規模修繕の費用を事前に計画し、修繕積立金などの形で貯金しておくことが望ましいです。これにより、突発的な費用負担を避け、安定した運用が可能になります。
大規模修繕の金額の目安や基準は、物件の種類、規模、建築年数、建物の材質、地域など様々な要素によって異なります。ただし、以下のようなポイントを考慮することで、大まかな金額の目安を把握することができます。修繕積立金の算出: 建物の総延べ床面積に対して、1平方メートルあたりの修繕単価を掛けることで、大まかな修繕積立金の目安を算出できます。修繕単価は、物件の種類や地域によって異なりますが、一般的には、木造住宅で2,000~3,000円、鉄筋コンクリート造のマンションで4,000~6,000円程度とされています。
建物の寿命を考慮: 建物の寿命は、木造住宅で約30年、鉄筋コンクリート造のマンションで約40~60年程度とされています。この期間を考慮して、大規模修繕の時期や頻度を見積もることができます。
修繕計画の策定: 専門家に依頼して、建物の状況や劣化度合いを調査し、修繕計画を策定することが重要です。これにより、具体的な修繕箇所や費用、時期などを明確にすることができます。大規模修繕の金額の目安や基準はあくまで参考値であり、実際の費用は個々の物件の状況によって変動します。投資物件を所有する際には、適切な修繕計画を立てることで、資産価値の維持や入居者満足度の向上に繋がります。
もちろん大規模修繕といっても
全て修繕する場合もあれば
一部だけの場合や
敢えてせずに売却価格を落とすなど
選択肢は多岐にわたります
大規模修繕すれば高く売りやすい
お金をかけるだけのキャピタルがでるかがポイント