【2〜3棟目 #52】何とか無くせませんか??

1棟目のときもそうでしたが、わたしのマンションのデザインに対するこだわりは「白×シンプル」です。なので設計さんとの打ち合わせではよく「真っ白なお豆腐みたいなマンションが理想」とことある後に言っていました

↑前回のお話
わたし
(なんじゃこりゃ、、、、絶対ダメじゃん)
図面の中から見つけてしまいました



ブレースってなんだ?
なんだこのバッテン
Sさん
「どうかされました??」
わたしが急に図面を見て固まるので
思わずSさんが声をかけます
きっとわたしの表情は怖かったことでしょう
わたし
「、、、、ブレースって、、、」
Sさん
「吹き抜けを補強するために入れている鉄筋ですね」
ブレースとは、水平荷重(地震や強風によってかかる、横からの力)に耐える鉄骨構造の建築物を建てるために用いられる補強材。筋交いともいわれる。工場や体育館を建築する際、よく用いられる。材質は木材、鉄骨、鉄筋など。
建築基準法において、原則として1つの建物に一定以上のブレースを用いることが義務付けられている。
※ラーメン構造などで、耐震力が充分に備わっている建築物の場合はのぞく。
使用法としては、柱と梁によって組まれた四角形の軸組の中に、たすき掛けのようにブレースを渡す。柱と梁との結合部にかかる負担をブレースが担うことで、軸組の変形を防ぎ、水平荷重に強い建物を造ることができる。
わたし
「えっ?ということはまさかに天井に
バツ印がつくってことですか??」
Sさん
「そうですね、ただこれは構造上除くことはできませんので」
わたし
「そんなっ!!えーーーっ!!
そんなの激ダサじゃないっすか??」
「ここまでシンプルにシンプルに作ってきたのに!」
「ここでこんな謎の出っ張りができるなんて」
「これじゃあなんか、体育館の天井みたいじゃないですか」
「なんとか回避できないのですか??」
思いのたけが一気に爆発です
感情コントロール0
今振り返ればお恥ずかしい姿です、、、、
Sさん
「おそらく、そういわれるだろうと
予想はしていましたが、、」
「すいません、これは何ともしがたいです」
これはマジでどうにもできないパターンの雰囲気です
「真剣」と書いて「マジ」と読むヤツです
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わたし
「これって、もし建物がRCだったら
こうはならなかったんですか?」
Sさん
「はい、今回のような4階程度であればラーメン構造になりますので」
「その場合はブレースは一般的につかないです」
その瞬間わたしは心に決めました
絶対次の不動産はRC!
重量鉄骨はもうやらない!!
くーーーっ!!勉強が足らなかった、、、
わたし
「そうですか、、、あのー
ひとつだけお願いしてもいいですか?」
Sさん
「はい、どうぞ」
わたし
「ブレースはせめて白色に塗ってください
少しでも異物感が減るように」

Sさんは特に反論することも無く
ブレースを白色に塗るよう仕様に盛り込んでくださいました
