Q201:不動産投資と契約・引渡し 契約後、引き渡しまでにするもの

一般的回答
契約後にやるべきことが大事な理由
1.取引を確実に成立させるため
契約だけでは物件の所有権は移転しません。必要な手続きを滞りなく進めることで、正式に所有権を取得し、収益化できる状態に持っていくことが重要です。
2.資金計画を確実に整えるため
引渡し当日には残代金の支払いや諸費用の支払いが集中します。この準備を怠ると、最悪の場合、取引不成立(違約)となり、手付金を失うリスクもあります。
3.トラブル防止・リスク回避のため
契約後にも、物件の現況確認や登記準備など、リスクを最小化するための確認作業が必要です。この段階での見落としは、後々大きな損失に繋がりかねません。
契約後、引き渡しまでにする主なこと
- 融資の本審査・ローン契約(融資利用の場合)
ローン本審査の承認を受けた後、金銭消費貸借契約(ローン契約)を締結します。これがないと決済資金が確保できません。 - 登記に必要な書類準備
司法書士を通じて、所有権移転登記や抵当権設定登記に必要な書類(印鑑証明、住民票、委任状など)を整えます。 - 残代金の支払い準備
決済当日に支払う残代金・固定資産税清算金・仲介手数料など、全体の資金手配を完了させます。振込指示や着金確認も必須です。 - 物件の最終現地確認(引渡し前チェック)
引渡し前に物件を再訪し、契約時と状態に変化がないか(破損・汚損・設備故障など)をチェックします。 - 火災保険の手配
引渡し(所有権移転)と同時にリスクが買主側に移るため、火災保険や地震保険の加入手続きを事前に済ませます。 - 引渡し当日のスケジュール確認
売主・司法書士・銀行(融資利用時)とのスケジュールを最終確認し、決済・登記手続きの準備を整えます。
新築RC不動産の考え方
A:契約をしてから決済までは約1カ月程度の時間がかかりますが、その間にやることが意外と多いので結構忙しかったりします
1,法人設立(新設する場合)
会社設立freeeなどで申請書や定款を作成して、法務局に提出します。登記の完了は法務局に提出してから10日くらいかかりますので早めに取り掛かる必要があります

2,法人口座の開設(新規取引の金融機関の場合)
基本は銀行側が説明してくれるのでそこまで心配する必要はありません。ただ、当たり前ですが1、法人設立後じゃないと開設はできません
3、銀行との交渉
融資が通るのか、金利、借り入れ年数、他条件をすり合わせる最後のタイミングになります
4、買主名義変更の覚え書(新設法人を設立した場合)
個人の名前で契約した売買契約書の買主を設立した法人に変更するための書類を作成し個人、法人、売主で押印します
5、司法書士に登記を依頼する
多くの場合は金融機関が指定してくるので、その指示に従うことが多いです
6、管理会社を決める
新築の場合は新しく探して依頼する必要があります
既設の不動産の場合、元々売主が取り扱っている管理会社をそのまま引き継ぐという選択肢もあります
7、保険への加入
火災、地震など中古物件の場合はそのまま引き継ぐことも可能
買う不動産が新築か既設か、購入する立場が個人か法人かなどで必要な手続きは変わります
意外とここら辺の手順は教えてくれないケースも多い
事前にスケジュールを確認することで準備を整えよう